ウムリンの素材研究
特定の梅抽出物ウムリンを生み出す
梅の効能についてご説明します。
Study 01
梅の医学的研究について
古くから様々な健康効果があると言い伝えられる梅。
その効能の医学的な研究についてご紹介します。
古来「梅干しはその日の難逃れ」や「梅は三毒を絶つ」と言われるように梅には様々な効能が言い伝えられています。前者の意味は梅干しの制菌作用により風邪などの病にかからず暮らせたり、インフルエンザ予防にも役立つという意味であり、後者は梅干しの整腸作用により食当たり、水当たりの予防、血流促進作用を表しています。
上述以外にも、梅には生活習慣病の予防・改善、抗酸化作用、血流・新陳代謝アップなど数多くの効能が和歌山県立医科大学の宇都宮博士を始め数々の研究者により科学的に証明され始めています。
和歌山県立医科大学
宇都宮洋才(うつのみや ひろとし)
和歌山県立医科大学准教授
梅博士としてテレビに多数出演
梅の言い伝えを科学的・医学的に研究
- 制菌作用
- 胃潰瘍
- 動脈硬化
- 免疫系(風邪)に対する影響と効果
- 糖尿病
- ガンに対する影響と効果
- 骨粗鬆症予防効果
梅には多くの機能性成分が含まれている
梅50㎏にわずか14 ㎎のみ含まれているシリンガレシノールはピロリ菌の活動能を低下させる働きが期待できます。
慢性萎縮性胃炎の進展に対する
梅摂取による抑制効果に期待
ヒト対象の疫学調査により、梅の高摂取群と低摂取群で有意差が認められました
梅と血圧の関係についての調査
梅干しは塩分が高く、高血圧をきたすのではないかという民間的な考えがあるなか、上記内容で実験を行いました。
高血圧モデルラットによる高塩分食と
梅の混合投与による実験
高塩分食を食べた場合でも、それぞれ0.2%、1%の梅入りの水を一緒に摂取した場合、血圧上昇が抑制されました。
梅は抗酸化作用を介して血管増殖性の
シグナルを止める
梅により血圧上昇や動脈硬化を抑制することが示唆されました。
梅はアンジオテンシンⅡの作用を抑制する
~心血管疾患予防効果が期待~
梅だけにとどまらず、米やモモによる研究を進め、更なる心血管疾患予防の可能性が見いだされる事が今後望まれています。
出典:宇都宮洋才博士研究資料
Study 02
ウムリンによる卵の品質向上
特定の梅抽出物ウムリンを与えると
卵の鮮度が上がり品質向上が認められました。
特定の梅抽出物ウムリンを与えて育ったニワトリの生存率・産卵率の向上・卵の卵質の向上が認められ、このニワトリ、および卵は「紀州うめどり」「紀州うめたまご」としてブランド化されました。試験では産卵率が高くなり、飼料要求率・規格外卵率はともに減っていました。鶏の健康状態が生殖機能にも及んでいると言えます。
特定の梅有効成分摂取時の生存率
採卵鶏(日齢166~430日)に270日間投与しました
510日齢までの生存率(%)有意な生存率の向上が認められました。
特定の梅有効成分摂取時の産卵率
梅抽出物により、生存率の向上だけではなく、産卵率の向上も認められました。
梅有効成分添加による葉酸濃度の変化
特定の梅抽出物を添加したうめたまごは、葉酸濃度が30%増加しました。
梅有効成分添加によるハウユニット推移
(180~480日齢)
卵の鮮度の指標で白みの盛り上がり度合いを示すハウユニット値は、日齢が進むと低くなってくる他、夏の暑さなどによっても影響を受けます。特定の梅抽出物を与えると老化によるハウユニット値の低下が抑えられ品質を保ちます。
出典:宇都宮洋才博士研究資料
Study 03
ヒトの不妊治療への活用へ
不妊率の上昇が問題となる昨今、特定の梅抽出物ウムリンによる卵子の老化対策が注目を集めています。
晩婚化に伴ない、不妊率は上昇の一途をたどり、不妊に悩む夫婦は6組に1組と言われています。不妊治療に取り組む患者の高齢化も進み、加齢に伴う卵子の老化、卵子数の減少が無視できない問題となっており、不妊治療の大きな障害となっています。卵子の老化は酸化ストレス(卵子の錆びつき)によるところが大きいとされています。
良好な卵子が得られないと、体外受精-胚移植・顕微授精による生殖補助医療(ART)でも妊娠できない事例が増えることから、良好な卵子を得ることが何より大切であると言えます。
抗酸化作用のある特定の梅抽出物umulinがヒトの卵子の老化対策にも有益ではないか?という仮説から、レディースクリニックとの共同研究が始まりました。
加齢による卵子数と不妊率
女性の生殖能力は20代後半から低下し始め、30代後半になると加速度的に低下します。
ART妊娠率・生産率・流産率2014
加齢とともに妊娠率は低下し、流産率は上昇します。
卵子の老化とは
高齢になると卵子の成熟にかかわる排卵時に生じる酸化ダメージを受けやすくなり、変性卵が増えます。
卵子の老化がもたらす不妊への影響
レディースクリニックとの共同研究では、特定の梅抽出物umulinのヒトへの投与で受精率、妊娠率が向上したことから、不妊治療成績の改善効果の可能性を示しました(論文1)。細胞レベルの試験で、梅由来成分3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒドに酸化ストレスによる卵巣顆粒膜細胞の細胞死を抑制すること、卵巣顆粒膜細胞からの女性ホルモン(エストラジオール)産生を促進することが明らかとなっています(論文2)。
梅抽出物を使った臨床試験
平均受精率を比較すると、無添加よりもDHEA、DHEAのみよりもDHEA&umulinの方が有意に高くなりました。
梅由来成分がエストラジオール産生を促進することが分かりました。これは卵の質の向上に有効であると考えられます。
(論文1) 宇都宮智子他、ART反復不成功 , 難治性不妊患者に対するdehydroepiandrosterone・脱塩濃縮梅酢投与での ART 治療成績向上の可能性について日本受精着床学会誌31(1):61-64,2014(論文2)Ryohei Kono他、3-4Dihydrooxybenzaldehyde Derived fromPrunus mumeSeed inhibits Oxidative Stress and Enhances Estradiol Secretion in Human Ovarian GranulosaTumor Cells ACTA HISTOCHEMICA ET CYTOCHEMICA,47, 103-112, 2014
無添加周期では、顆粒膜細胞に細胞死が見られ、黒く変性しています。DHEAと梅抽出物を摂取した周期には正常卵として成長がみられます。
DHEAと梅抽出物を摂取した周期には顆粒膜細胞が正常化して受精卵も良好に発育しました。
出典:宇都宮洋才博士研究資料
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